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◎胃がん とは
胃の粘膜にできた悪性腫瘍を胃がん といいます。胃がん は、50歳後半〜60歳代にできる人が最も
多く、発症も男性に多くみられます。また、最近は減少傾向にありますが、日本人に最も多い癌です。
現在は 肺がん、胃がん、大腸がんの順で2番目です。
胃がん は、胃壁への進行度によって2つに分けられます。胃壁は内側から、粘膜、粘膜筋板、
粘膜下組織層、筋層、漿膜層の順に層を形成していて、がんの浸潤が粘膜下組織層にとどまっている
ものを「早期胃がん」、がんが筋層から漿膜層の範囲まで浸潤したものを「進行胃がん」と呼んでいます。
早期胃がん は無症状のことが多いのですが、人によっては弱い胃部不快感や胸やけ、げっぷ、
食欲不振を訴える場合もあります。しかし、進行胃がん になると、食欲不振が進み、衰弱が目立ち、
おなかが張る、ときどき痛む、血を吐く(コーヒー色の吐血)、下血(便に血が混じる、
黒い便がでる)などの
症状が現れるようになります。そしてさらに進行すると、がん細胞が
血液などに入り込み肝臓、脳、肺など
他の臓器に転移します。
尚、胃がん による腹膜転移は、胃壁の最外層に到達したがん細胞が壁から飛び散り、小腸、大腸、膀胱などの
臓器の
外壁を包んでいる漿膜にくっついて発生します。それがあたかもまかれた種の芽が出てくるようなので
腹膜播種(ふくまくはしゅ)とも呼ばれます。この転移が著明になると、腹水がたまったり、腸に
狭窄(きょうさく)がおこったりします。腹膜への転移は、漿膜に到達しない癌で発生することはまれです。
一方、胃がん による肝転移は胃の静脈内に入り込んだ
がん細胞が肝臓に転移病巣を形成するものです。
腹膜転移も肝転移もたとえ手術の時点で目に見える転移が少数個でも、多数の転移の芽はすでに生じて
おり、手術で切除してもすぐに他の部位で再発してくる場合が多いのです。したがって、これらの
転移がある場合はIV期とされ、外科療法(胃がん 治療)で切除しきれるIII期までと区別されます。
* 胃がん にともなう胃潰瘍
胃潰瘍の一部には胃がん に伴って発生する(胃がん の組織が脆弱で、胃酸により消化されやすいからと
されている)ものもある(潰瘍形成型の胃がん)。最初の内視鏡検査では胃がん の存在に気づかれないことが
稀にある。従って、胃がん との鑑別が
困難な場合には生検を行い、それが胃がん に伴う胃潰瘍ではないことを
確認する必要がある。
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